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○色覚異常は、先天色覚異常と後天色覚異常とに分けられる。
先天色覚異常 遺伝的素因による色覚異常であり、進行しない。
色覚異常の大部分を占める赤緑色覚異常は伴性劣性遺伝のため、その発現率は男性に多く、女性に少ない(日本では男性約4.5〜5%、女性約0.2%といわれている)。視力、視野に異常がなく、社会生活にほとんど支障がない。赤緑色覚異常をさらに赤色盲と緑色盲とに分け、その混同色軌跡を示す(図2)。
全色盲とは錐体の機能がなく、色覚が全く欠如しているものをいう。視力は0.1程度で昼盲を伴う(全色覚異常はきわめてまれである)。
後天色覚異常 先天色覚異常を除いたすべての色覚異常をいう。
本来正常な色覚を持っていたものが二次的に異常を示すため、先天異常と異なり定型の異常パターンを示さない。

 

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